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鳥の詩 歌詞研究

<消える飛行機雲>

ここでの「飛行機」は神奈、および神奈の受けた呪いを受け継いだ少女達のことではないか。
そしてその飛行機が作り出した「飛行機雲」は彼女たちの見続ける夢のことではないか。
「消える」はその夢の先にあるもの、つまりは死のこと。

<僕達は見送った>

「僕達」は柳也と裏葉、およびその子孫である国崎一族のことだろう。
「見送る」は柳也、裏葉が空に消えていった神奈を下から見上げていたこと。
そして国崎一族の宿命、夢を見続ける少女に出会い、
その少女の死を目にするということ。

<眩しくて逃げた>

「眩しくて」は神奈が消えるときに発した光、
あるいは神奈を含む少女達の死による悲しみのことを暗示していると思われる。
「逃げる」は柳也、裏葉の逃避行、そして往人がそうしたようにいったん少女達から離れようとすること。

<いつだって弱くて>

ここは国崎一族が何度少女に出会ったとしてもなにもできず、ただ死を見守ることしかできないということ。

<あの日から変わらず、いつまでも変わらずにいられなかったこと>

「あの日」とは柳也、裏葉と一緒に神奈が幸せに暮らしていた日々のこと。および、国崎一族が少女と出会って
しばらくの間は彼女たちと幸せに暮らしているということ。
「変わらずにいられなかったこと」はもちろん、その幸せな時間が崩れる、
すなわち神奈が消えること、および少女達が死ぬこと。

<悔しくて指を離す>

「悔しくて」は無力さを痛感した国崎一族のことでしょう。
そして神奈を守りきれなかった柳也の気持ちでもある。
「指を離す」は柳也と裏葉が後ろ髪引かれる思いで山から脱出したこと、
および国崎一族と少女達との死別にあたると思われる。

<あの鳥はまだ上手く飛べないけど>

OPを見ればわかりますが、美凪の『飛べない翼に意味はあるのでしょうか?』と一緒に出てきます。
美凪が自分の殻に閉じこもっている、という意味にとらえることができます。
また、AIR編の『そら』はカラスであるのに飛べない。そのことも示しているのだろう。

<いつかは風を切って知る>

美凪は最終的にはみちると別れ、自分の殻から抜け出します。「風」は往人との出会いの中での生活のこと、
「知る」は自分の本当の思い、つまり母親との生活のことを知ることだろう。
また、AIRの最後ではそらがついに飛び立ちます。本当に「風を切って」新しい世界を「知る」である。

<届かない場所がまだ遠くにある>

OPでは佳乃の紹介と同時に流れてきます。
佳乃の子供の頃の思い出に風船を手放してしまったというのがあります。
それこそ「届かない場所」であるといえる。
また、それは佳乃の夢、『魔法が使えたら母親に会う、空を飛ぶ』という内容、
つまり、魔法でないと「届かない場所」という意味もこめられている。「まだ」というところから、
すでに『何か』には手が届いているということだ。その『何か』は往人を含む佳乃の幸せな生活であろう。
結果として往人は力を失い、佳乃は大人になる前にバンダナを取ったのだから、
いずれの場合も新たな「届かない場所」を作り出している。往人は『空にいる少女』、佳乃は『魔法』である。
また、そらは最後まで美鈴という「場所」に「届かなかった」。空という場所には届いたのに。
神社で美鈴に向かって飛び立とうとしていたこと、美鈴を元気づけようとした往人としての行動。
それらが結局「届かず」に終わってしまった
。「遠く」というのは死んでしまった美鈴とは本当に「遠く」離れているということだ。

<願いだけ秘めて見つめてる>

エンディングで風船が飛び立つのを見上げている往人と佳乃のCGがある。その風船に二人はそれぞれ、
『空にいる少女』と『空を飛ぶ魔法』を投影している。それこそ、「願いだけを秘め見つめている」のである。
すでにそれに辿り着く方法を失ったのだから「願い」以上のものを込めることはできないのだ。
また、そらは美鈴が死に向かっていることに気付いていた。しかし、どうすることもできない。
結果、回復してくれることを「願い」、「見つめている」ことしかできなかったのだ。

<子供達は夏の線路歩く>

「子供達」は国崎一族のことであろう。「線路」は定められた道、つまり空にいる少女を救うという使命のこと。
そこから外れることはできないのだ。文字通り、『遠いむかしの約束』によって作られた「線路」を「歩く」しかない。
この場面の『少年は旅の人』というテロップから往人の降り立った街での出来事とも言える。

<吹く風に素足をさらして>

国崎一族が「吹く風」すなわち神奈の記憶を受け継いだ少女達と出会い、
その少女達に惹かれ、最後の死を見届けなければいけない、 という運命を持っているということ。
「素足をさらして」は、それに対抗する手段がないということ。運命に抗うことはできないのだ。

<遠くには幼かった日々を>

ここはオープニングで、美鈴と同時に流れてきます。
「幼かった日々」、すなわち過去。美鈴が見続ける夢は『もう一人の自分』の
『過去の日々』である。「遠く」とは、『夢の中での思い出、その夢がだんだん近づいてくる』、近づいてくるので、
最初は「遠く」にあるのだろう。
また、神奈が「幼かった日々」の母親との生活に思いを馳せ、「遠く」へと旅立つという意味も込められているのだろう。

<両手には飛び立つ希望を>

夢を見始めた頃の美鈴は夢の中で空を飛んでいる。その夢に影響され、美鈴も「飛び立つ希望」を抱く。
ここでの「飛び立つ」は、対象が空とは限定していない。よって、美鈴が何とか他人との関わりを持とうとしていること、
世間へと「飛び立とう」としていることを暗示している。その結果往人と出会ったのだ。
また、神奈ははじめ、「飛ぶ」ことができず、練習をしていた。少なかれ空に「飛び立つ希望」を抱いていたのだ。

<消える飛行機雲追いかけて追いかけて>

ここでの「飛行機雲」は少女達の行き着く先への道、つまりは死への道、過程である。
国崎一族はその過程を「追い」続け、何とかして少女達、「飛行機」を救おうとする。
しかし、「飛行機」は決して届かないということも暗示しているのだ。

<この丘を越えたあの日から変わらずいつまでも>

「この丘」とは柳也と裏葉が「越えた」道のこと。
その子孫、国崎一族が二人が「丘を越えた日」から「変わらない」運命、
空にいる少女を救うという運命を背負って生きていくということだろう。
また、往人がバスから降り立った場所は少し小高い「丘」になっていた。
その日から始まった美鈴との出会いのことを暗示しているのだ。

<まっすぐに僕達はあるように>

国崎一族が使命を知ったとき、自分の子供に使命を伝えること。
『我が子よ、よくお聞きなさい・・・』というセリフがある。
ここから考えると、やはり一族は少女を救うことを自分の子供に願っていると言える。
もちろん、「僕達」は国崎一族、「まっすぐ」は使命に対してのまっすぐである。

<海神のような強さを守れるよきっと>

「海神」とは文字通り海の神、そして海そのものという意味がある。
海、それは万物の命の根元、すなわち母親。(強引だな…)
つまりは晴子、そして神奈の母親のことである。晴子は最期の最期まで美鈴を信じ続け、『母親』としてあり続けた。
その『母親』としての強さはそらにも認められるほどだった。
神奈の母親は神奈のためにおとりとなり、力を使い、命を落とした。まさに母親としての「強さ」である。
その「強さ」を「守る」のはそら、そして裏葉、柳也であろう。
そらは母親の「強さ」を見て空へと羽ばたく。裏葉と柳也は母親の「強さ」を見て何が何でも神奈を逃がそうとする。
母親のような「強さを守り」通そうとしながら。

<あの空を回る風車の羽達はいつまでも同じ夢見る>

「風車の羽達」は神奈の意志を受け継いでいる少女達のことを意味する。
彼女たちは本当に「いつまでも同じ夢を見る」のだから。
ちなみに回転軸は神奈である。

<届かない場所をずっと見つめてる>

「届かない場所」、すなわち、空。風車の羽である彼女たちはどんなことがあっても
回転軸から離れることはできないのだ。
飛び立とうと思ってもそれはかなわず、「ずっと見つめている」ことしかできないでいる。
また、友達の輪から離れている美鈴ともとることができる。
「届かない場所」は親しくつきあうこと。それを美鈴は後ろから「ずっと見つめている」のだ。

<願いを秘めた鳥の夢を>

「鳥」は神奈のこと。少女達は神奈の「夢」を見続けるのである。神奈の「願い」は柳也、裏葉との幸せな生活。
その「願い」は少女達のなかでは国崎一族との幸せな生活のことになるのだ。

<振り返る灼けた線路覆う入道雲形を変えても>

「線路」は国崎一族のことを表している。「灼けた線路」とは少女達を救うことができず、
役目を果たせずに消えていった国崎一族のこと。
「振り返る」といままでに果たせなかった宿命がある。それを「覆う入道雲」は神奈の意志を受け継いだ少女達。
「形」、つまり境遇や姿が「変わって」も結局はまた「灼けた線路」、果たせない宿命を作り出す。
ここではどうしようもない神奈にかけられた呪いのことを表しているのだ。

<僕らは覚えていてどうか季節が残した昨日を>

ここでの「僕ら」は国崎一族。「季節」は使命を果たせなかった国崎一族のこと。
「季節が残した昨日」は自分の子供に託した国崎一族の使命、『空にいる少女を救うこと』である。
「覚えている」ことに「どうか」と希望を表しているのは国崎一族はその使命のことを一度は『忘れる』からだ。

<消える飛行機雲追いかけて追いかけて>

ここは前にもやったので省略。まったく同じ意味です。

<早すぎる合図二人笑い出してる>

「合図」は神奈の呪いのこと。呪いは少女達が気付かないうちにすでに進行していきます。「早すぎ」ます。
「二人」とは少女と国崎一族。呪いのことはまだ気付くはずがないので、「笑い出してる」のだ。

<いつまでもまっすぐに眼差しはあるように>

これは神奈の呪いを受けた少女たちの希望を表している。希望の対象は国崎一族。
彼女たちは国崎一族に惹かれるので、彼らの「眼差し」が自分を見ていてくれるよう、思い続けている。
その結果、命をすり減らすことになるのだが。

<汗がにじんでも手を離さないよずっと>

「汗がにじむ」のは少女、および国崎一族に降りかかる呪いによる痛みのせい。
お互い傷つき、つらい状況になってしまっても、
二人はずっと一緒にいようとする。そう、これは双方の希望、意志なのである。

<消える飛行機雲僕達は見送った>

ここから音の幅が究極に小さくなります。言うなれば、半分。つまり、片側は消えた、ということです。
どちらとは言い切れませんが、少女達が消えたと考えるのがもっともよいと思われる。
「飛行機雲」は少女達を表している。つまり、空を飛ぶ「飛行機」のあとに生まれたもの。
「僕達」はもちろん国崎一族。「見送る」は少女達の死でしょう。

<眩しくて逃げた>

少女達の死で「眩しい」、これは対象を神奈に戻します。ここも以前書いたので省略。

<いつだって弱くて>

少女の死を目の当たりにした国崎一族。彼らは自分の無力さを実感します。
そのときに生まれる気持ち、それが「弱い」のだ。

<あの日から>

ここでの「あの日」は間違いなく少女達と国崎一族との幸せな日々の生活を指しています。

<変わらずいつまでも変わらずにいられなかったこと>

もちろん、「あの日」がずっと続かなかったことを意味します。
少女(あるいは国崎一族)はいなくなってしまったんだから。

<悔しくて指を離す>

少女の死、あるいはその少し前から国崎一族はすべてを思い出します。その使命を果たせなかったという後悔、
それと、純粋に少女の力になれなかったことに対する嫌悪で、自らその姿を消すことを意味する。
世界の淵からその「指を離す」のである。




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